アシノンZは「カプセル」、「錠剤」、「内服液」がラインナップされています。
アシノンZは,胃酸の分泌をコントロールするニザチジン(H2ブロッカー薬)を含んだ胃腸薬です。胃酸の出過ぎによる症状(胸やけ,むかつき,胃痛,もたれ)によく効き,胃粘膜の修復を早めます。
一般名ニザチジンは米国イーライリリー社で開発された新しいH2受容体拮抗剤であり、化学構造的にはチアゾール環の誘導体です。アシノンZは種々の前臨床試験の後、米国では1981年から臨床試験が開始されました。本邦においても1985年からアシノンカプセル150の開発が開始され、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎に対する有用性を確認し、1990年6月に製造承認を取得しました。
また、1990年よりアシノンカプセル75における急性胃炎および慢性胃炎の急性増悪期に対する有用性を確認し、1996年11月に製造承認を取得しました。
アシノン錠75mgおよびアシノン錠150mgは新剤型として2007年3月に製造販売承認を取得したフィルムコーティング錠です。
ヒスタミンH2受容体拮抗薬は胃の壁細胞にあるヒスタミンH2受容体を競合的に拮抗します。これにより平時の胃酸の分泌および食物による胃酸の分泌の双方を抑制します。これには2通りのしくみがあると考えられています。ヒスタミンがH2受容体に結合するのを妨げるのと、ガストリンやアセチルコリンの持つ胃酸分泌刺激作用が弱まるということです。
アシノン(二ザチジン)にはアセチルコリンエステラーゼ阻害作用があります。この作用によって、唾液の分泌量を増やすことができます。唾液には食道粘膜に残った酸を中和し、食道を守る働きをします。
さらに胃酸による刺激によって、傷ついた粘膜を修復する作用があると言われています。このように唾液の量を増やす作用を持つアシノン(二ザチジン)は逆流性食道炎などの消化器疾患に有用であると言えます。
また、アシノン(ニザチチジン)をはじめとするH2ブロッカーの副作用の発現率は約2%くらいとかなり低く、そのため比較的安全に服用が可能であることも大きな特徴です。
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